黒いのが「Fender japan」プレべ。サンバーストが「Fender USA]。ジャパンは10年越えなので、近々チューニングの予定です。
「古い旅日記」 猪苗代バイク旅 昭和62年 5月4・5日
ゴールデンウィーク、妻と子供たちは、実家へ出かけた。どこかへでかけるチャンスだ。半年前に中型二輪免許を取り、250CCのバイクも購入したので、バイクツーリングに出かけることにした。
朝9時30分出発。国道4号線を一路南下。すこぶる風が強い。この風は終日つづいた。福島駅のうらへ回ると、すぐに吾妻スカイラインへ続く。曇り、ゴールデンウィークの時期にしては気温が低い。バイクでは寒いくらいで、ビニール合羽をスカイライン入口で着る。途中で山菜ラーメン(¥500)を食す。
いつも思うが吾妻スカイラインは赤褐色の山であまり好きではない。ノンストップでレイクラインへ向かう。料金所は殺人的な混雑、混むのが分かっていながらよくもまあ車で来るもんだと感心する。自分で云うのもなんですが、私は感受性が強いのでこんなラッシュには耐えられない。バイクなので車の横をすいすい通り檜原湖へ。2月に来たときは雪の中だったが今回は中ノ瀬沼を約1時間ほど遊歩する。携帯コンロでコーヒーを飲む。バイクツーリングのスタイルが徐々に身に付いてきた。夕方5時に猪苗代へ向けて裏磐梯を出発。
猪苗代町の民宿「小林荘」に到着し、食事になった。私の前にすわったのは内気な青年、列車旅とのこと。隣はロサンゼルスから来たという老人で、わたしは broken Englishで from sendai by motorcyle の会話。
翌日朝6時起床、8時30分出発。雄国沼へ向かう。9時20分到着、雄国沼ハイキング、と言っても山が深く軽登山といったところです。10時20分に沼に着く。1時間ほど沼の遊歩道を歩く。12時30分下山。13時30分まで昼寝して疲れをとる。13時30分出発。そのあと、ノンストップで仙台まで5時間200kmを走破。(今では考えられません。若かったのですね)
夕方5時まで滑る。気温が高いので日中はザラめ状の悪い雪質だったが、夕方4時半ころになると気温が下がり、日陰にもなるということで、雪質も滑りが早くなり、雪面もはっきり見取れなくなるので危険度が増すのだ。
夕方5時半に下山して、宿の国民休暇村へ向かう。宿には私も含めて11人の宿泊客。パンフレットを見ると2月が最もお客が少ないということだ。夜8時就寝。
2日目
朝6時起床。昨日とは一転、外は吹雪の悪天候。これでは予定が全くくるう。本来ならば表磐梯の猪苗代スキー場で湖を臨みながら午前中滑る予定だったのだ。
車にチェーンを巻き宿を出発。檜原湖の様子を見ようと周回道路を走る。しばらくすると、太陽が出てきて天気が回復してきた。雪は1メートルくらい。猪苗代湖の湖面にはワカサギ釣りの小屋がポツリぽつり点在する。道路を除雪のブルドーザーが走ってたりする。道幅は半分なので、車がすれ違うのはかなり困難である。スポーツカーで雪の道路に動きがとれなくなっている姿がここにもあった。車高調のスポーツカーで雪山に来る人には呆れます。
そんなわたしは、帰り道で事故に遭遇した。スピードは出していなかったが、なんと、緩い下り坂でスリップ。180度回転して、尻を振り側壁に衝突してしまった。対向車はなかったが、車はダメになるだろうと一瞬思った。しかし、幸運にもコンクリートの壁を外し、後輪を脱輪したに留まった。地元のトラックのおじさんが、観光客と思って後ろを押してくれたので、おかげさまで無事脱出。前輪駆動車は、特に下り坂が危ないという教訓を得た。
千ェーンを巻いていたので油断して、アクセルを吹かしすぎたのが原因と考えられる。ノーチェーンならば慎重になりスピードをもう少し抑えていたと思う。過信は禁物ですね。
仙台 ー 裏磐梯 スキー旅 昭和62年2月24・25日
行程 (1日目) 仙台ー(東北自動車道)-郡山-猪苗代-裏磐梯
※61年12月オープン
(2日目) 国民休暇村 ー 檜原湖一周 ー 猪苗代 ー 仙台
日記 2月24日
朝9時、目的地が決まらないまま出発。いつものことだが高速道路に乗ってしばらく走り出したときに感じる解放感がたまらない。車を南へ走らせると蔵王の峰々が見えてくる。天気が良いので最高の眺めだ。
平均90キロぐらいのスピードでとばす、。村田パーキングで裏磐梯国民宿舎へ電話、空いていて予約が取れた。インターでガソリンも入れた。スタンドマンがワイパーが切れているのとオイル量を注意された。ここで修理すると高い料金を取られるので、後でやりますと言って去る。
郡山インターを降り、磐梯熱海を過ぎ、猪苗代へ行く。今年は暖冬で雪が少ない。多すぎるのも困るが、少なすぎても風情が出ないので心配となる。猪苗代に入ると、湖水のキラキラ光るのが目に飛び込む。そして、あの磐梯山が現れた。山腹のスキー場もはっきりわかる。猪苗代町を貫け、裏磐梯をめざす。カーラジオから堀内孝雄の「いとしき日々 白虎隊のテーマ」が流れてきた。場所と歌がマッチして旅情を掻き立てられれる。
夏は行楽客でにぎわう五色沼や檜原湖も今は1メートルぐらいの積雪で静まり返っている。みやげ物屋も板囲いをして閉鎖中だ。昭和57年の11月に裏磐梯高原ホテルに泊まって登山をしたり、檜原湖周回マラソンをしたことを思い出した。今年は雪がすくないから、例年より車も走り易いが、例年だと2・3メートルの雪に覆われてしまう。今回のスキー場は「猫魔スキー場」。裏磐梯高原スキー場もあるが、新しくオープン(61年12月)で人気が集まっている。
スキー場のルートとしては、ファミリー、中級、上級の3コースで、上級は1本のリフトだけで、主に中級コースのみで、コースの長さも長くない。今回の目的である、眺めの良いスキー場をということで、先ずは頂上までリフトで登った。期待に違わず右側に磐梯山、櫛が峰、正面に秋元湖、小野川湖、檜原湖の雪で覆われたの湖面がはっきり見えた。パノラマ180度、天気が良いのは幸運だった。ちなみに翌日は吹雪でスキーはできなかった。
このゲレンデで珍しいのは、日本初という「カプセルリフト」。リフトが出発すると背後から樹脂製のカプセル風防が自動的に降りてくるという代物。ラブラブの二人には最適。でも、見知らぬ人と一緒に乗るとなると少し緊張してしまいますね。
(裏磐梯2-へつづく)
殺したいやつがいるのでしばらくは目標のある人生だ
枡野 浩一
(殺したい、が人生の目標、と結ばれている捻じれ具合がいい、しばらくは、
が軽みを与えているので救われる。結句が五音で字足らずだが、この歌には
合っています)