クウーのお気楽短歌(1)

デジャブーの風吹いてくる高原にカクテルグラスは遠き瑠璃色

 

道ありて道歩むほかなし而して横道もまたこれ道と呼ぶ

 

 上昇の望みはないが現状維持スポーツジムに夕茜さす

 

野次馬と云えど沈思黙考す開いて閉じて「週刊文春

 

「前向きに」駐車場にも諭されて今こそ欲しいラニーニャパワー

 

地震予見したような展開は小松左京日本沈没

 

三十年通った床屋一枚の札掛かってる「閉店しました」

 

久々にベースを弾けば固い指ほぐれて行けり解けてゆけり